
聖書通読期間:2020年2月16日〜21日
聖書部のLINEオープンチャットにて、部員たちが自発的開始したディスカッションです。チャットの内容を素材に、読みやすい物に大幅にリライトしております。ニックネームは実際のと異なります。
本日の通読範囲
【ヨナ書1章1〜6節】
1主の言葉がアミッタイの子ヨナに臨んで言った、「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって呼ばわれ。彼らの悪がわたしの前に上ってきたからである」。 3しかしヨナは主の前を離れてへのがれようと、立ってヨッパに下って行った。ところがちょうど、タルシシへ行く船があったので、船賃を払い、主の前を離れて、人々と共にタルシシへ行こうと船に乗った。4時に、主は大風を海の上に起されたので、船が破れるほどの激しい暴風が海の上にあった。5それで水夫たちは恐れて、めいめい自分の神を呼び求め、また船を軽くするため、その中の積み荷を海に投げ捨てた。しかし、ヨナは船の奥に下り、伏して熟睡していた。 6そこで船長は来て、彼に言った、「あなたはどうして眠っているのか。起きて、あなたの神に呼ばわりなさい。神があるいは、われわれを顧みて、助けてくださるだろう」。<ヨナ書1章1〜6節 聖書口語訳>
質疑応答
質問1:ニネベ・ヨッパあ・タルシシュなどの町の地図上の位置関係は?
・ニネベ
・ヨッパ
・タルシシュ
などの場所がわかりますか?
位置関係がわかるとより楽しめますよ!
*「ガト・ヘフェル」の訳語の違い:[口語訳]ガテヘペル|[新共同訳]ガト・ヘフェル|[新改訳][リビングバイブル]ガテ・ヘフェル
新幹線のなかでスマホで地図に書き込んでるので字が汚くてすみません
地図1:ヨナは出身地のガト・エフェルから港のヨッパに向かう
地図2:神が指示した移動路線
地図3:でもヨナはヨッパ港からタルシシュに向かった
ありがとうございました😄✨
ヨナは、預言者の中で、唯一、神のみむねから逃げ出した人間だと聞いたことがあります。
改めて読むと…お、思っていたより全力で逃げてるし、荒れ狂う船の底でぐっすり寝ていたりする…!!まったく自由な選択のうちに、善を選び取っていくこと。いつの時代も難しいものなのですねえ🥺💦しかしだからこそ、神の目にも、尊い選択となる。
質問:ニネベはどんな街?[1:2]
【まとめ】ニネベはこんな町です:
-
- アッシリアの首都で、ニムロデ(ノアのひ孫)によって作られた。(創世記10:8-11)
- メソポタミアの最大の都市かつ文化の中心でした。
- ニネベ人は極めて残虐でだった。
- ニネベの町は偶像に満ちていた。
- ニネベは邪悪な街(ヨナ1:2)
質問2:神にはにおいがわかるのか?[1:2]
【ヨナ書1:2】その悪臭が天にまで達した
ブルーベリーさん:
神は匂いが分かるんですね。
ドリアンさん:
神は臭いは判ります。
20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた。
21 主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。
22 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。[創世記8:20-21]
ブルーベリー:
燔祭(はんさい)って調べてみたら怖いですね。神は香ばしいと美味しそうに表現されてるのも恐ろしい。
祭壇で丸焼きして炭にするまでやるのかな?分からないけど、想像するだけで怖いです!(>_<)
レタスさん:
神が肉の犠牲を求めることについて恐ろしさを感じる方は少なくありませんので、その気持ちは少し分かります。ですが、犠牲は
①人間の不完全さを思い起こさせる事
②キリストの犠牲を前もって予告する(わかりやすい言葉が見つかりません。)
③神に受け入れてもらう手段
なので、恐ろしい事では無いです。
ブルーベリーさん:
匂いのシーンは何度か出てくるんですね。ありがとうございます✨
きゅうりさん:
@レタスさん
②は「予型 typology」なんて呼ばれているやつですね🐜
この考え方を知って、ようやくすこし旧約が楽しくなっ…た、かも、、
<リーダーズ英和辞典 第3版>
typology /taɪpɑ́ləʤi/n 〘神学〙 予型論⦅新約中のできごとはすでに旧約において予表されているとする⦆;予表,表象;〘哲・言・生・社〙 類型学;〘考古〙 型式(けいしき)論.
マスカットさん:
@ブルーベリーさん 怖い気持ちは分かります。でも「罪の代価は死」であると記されているので、いけにえになる動物たちは私たちの罪と違反のために代わりにほふられました。本来死ぬべきなのは人だからです。神の人間に対する愛を感じます。感謝です。
オリーブさん:
この場合の悪臭は臭いというよりもそういう状況が限界に達したみたいな意味ではないかと思いますよ。
「多くの日を経て、エジプトの王は死んだ。イスラエルの人々は、その苦役の務のゆえにうめき、また叫んだが、その苦役のゆえの叫びは神に届いた。 神は彼らのうめきを聞き、神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を覚え、 神はイスラエルの人々を顧み、神は彼らをしろしめされた。」
出エジプト記 2:23-25 口語訳「主はまた言われた、「ソドムとゴモラの叫びは大きく、またその罪は非常に重いので、 わたしはいま下って、わたしに届いた叫びのとおりに、すべて彼らがおこなっているかどうかを見て、それを知ろう」。」
創世記 18:20-21 口語訳
ブルーベリーさん:
確かに。状況をにおいで表現してる訳ですよね。私達で言うと雰囲気って事ですかね。
オリーブさん:
そうそう!そういうことだとおもいますよ。でも犠牲の香りの話になって面白くなってきましたね(笑)
ブルーベリーさん:
とすると、ヨナ書1:2にある悪臭を神は鼻で臭った訳じゃないですね。
@マスカットさん 雰囲気を感じとる力があるって事ですかね。
マスカットさん:
動物のいけにえとしての死の原因を作ったのは人だから、人は無力ですよね。動物たち、本当にごめんなさいって感じ… いけにえは必要だけど、聖書は動物に優しくするようにも教えていますよね。
ブルーベリーさん:
@マスカットさん それでは、ここで言う香ばしいというのは、どういう事なんでしょう?
マスカットさん:
創世記8:21の「香ばしい」の原文”ニッホアハ”は実は香ばしいではなく、なだめる、落ち着かせる、満足させる意味です。これはいけにえの目的でもあります。このサイト、原文分からなくても調べられるのでおすすめです。発音まで再生できます。
https://www.studylight.org/lexicons/hebrew/05207.html
ブルーベリーさん:
別の意味になってるじゃないですか😨
オリーブさん:
香の目的ですね。お香、それならなんとなくわかるかな。
マスカットさん:
そうです。なので、日本語で疑問を持っても、その日本語に突っ込んでいいか迷います。翻訳が違ってたりするので……
ブルーベリーさん:
@オリーブさん お香ですね!
@マスカットさん なだめる、落ち着かせる=香ばしいの翻訳。
日本語に突っ込むのか、翻訳間違いか・・・ですか。そこまで考えていただいて、ありがたいです😄
みなさん、ありがとう✨
マスカットさん:
よかったよかった〜
神の力を身体のパーツで表現している箇所は他にもたくさんあります。
例えば、手:
まことに、わたしの手が地の基を定め、わたしの右の手が天を延べ広げた。わたしが呼びかけると、それらはこぞって立ち上がる。
イザヤ書 48章13節 聖書 新改訳2017
質問3:どうしてヨナはニネベに行きたくなかったのか?
ドリアンさん:
ニネベの民が暴力や強奪などの悪の道に染まっており、ヨナの悔い改めのメッセージに耳を傾けるどころか、下手したら殺されてしまうと思ったからではないでしょうか?
オリーブさん:
そう思います。
めっちゃ怖かったと思います。
マスカットさん:
ヨナはニネベに福音を伝えたくなかったのは、怖かったよりも、伝えてやりたいくない気持ちの方が強かったのではないかと思います。
❶怖がっていたら、あんなぶっきらぼうな伝え方しなかったと思います。完全に喧嘩売ってます。「滅びればいい」っていう気持ちが込められている気がします。
ヨナはその都に入って、まず一日分の道のりを歩き回って叫んだ。「あと四十日すると、ニネベは滅びる。」[ヨナ書3:4 新改訳2017]
❷その現れとして、ニネベが悔い改めたあと、ヨナが不機嫌になりました。その理由は神が「わざわいを思い直される方」と知っていたからです。ヨナは自分の身の安全を恐れたのではなく、邪悪なニネベに滅んで欲しかったのです。
神は彼らの行いを、すなわち、彼らが悪の道から立ち返ったのをご覧になった。そして神は彼らに下すと言ったわざわいを思い直し、それを行われなかった。
[ヨナ書3:10 新改訳2017] ところが、このことはヨナを非常に不愉快にした。ヨナは怒って、"主に祈った。「ああ、主よ。私がまだ国にいたときに、このことを申し上げたではありませんか。それで、私は初めタルシシュへ逃れようとしたのです。あなたが情け深くあわれみ深い神であり、怒るのに遅く、恵み豊かで、わざわいを思い直される方であることを知っていたからです。"
[ヨナ書4:1-2 新改訳2017]
ブルーベリーさん:
ヨナは自分の言うが嘘になると分かってて、なぜ神は自分をニネベに遣わしたのか?こんな事になるなら死んでしまいたい・・・そんな事を言いますよね。とすると、ニネベに行きたくなかった理由は、滅んで欲しいのではなくて、自分の信仰(=神)が嘘であると思われる事が屈辱的だったからだと感じました。
質問4:ニネベは本当に存在するの?
マスカットさん:
ニネベの町の存在は19世紀までは、聖書を批判する学者によって否定されていました。しかし、1842年に初めて遺跡が発見され、その現場や発掘品から、イザヤ書や列王記にあるニネベの町に関する記述が立証されました。
質問5:嵐を起こすまでニネベに行かせたいのは自由意志に反しないのか?[1:4]
ヨナは、水夫の為を思ったのではなく、逃れられないから死にたいと思ったのかもしれないですね。そして神さまは、水夫にも厳しかった。
船酔いしないんですかね。[ヨナ1:5]
23:38の投稿をもって一日目のディスカッションが終わりました。
聖書部の門限は24時なので、いつも手前でみなさんがチャットを止めます。
今日も1日勉強になりました。また明日✋