
聖書部のオープンチャットで、創世記の通読を始めました。創世記は50章と長いので、パート1として区切りのいいところまで読みます。
通読本文(朗読とテキスト)
朗読
創世記1章1〜13節の朗読(男声、落ち着いた優しい声ですよ☺️)
口語訳
文語訳
聖書本文(口語訳)
サブタイトルは編集者によるものです。
<原始の創造>
(1) はじめに神は天と地とを創造された。(2) 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。<一日目>
(3) 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。(4) 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。(5) 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。<二日目>
(6) 神はまた言われた、「水の間におおぞらがあって、水と水とを分けよ」。 そのようになった。(7) 神はおおぞらを造って、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。(8) 神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。第二日である。<三日目>
(9) 神はまた言われた、「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」。そのようになった。 (10) 神はそのかわいた地を陸と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、良しとされた。 (11) 神はまた言われた、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」。そのようになった。(12) 地は青草と、種類にしたがって種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ木とをはえさせた。神は見て、良しとされた。(13) 夕となり、また朝となった。第三日である。
創世記 1:1-13 口語訳
https://www.bible.com/1820/gen.1.1-13.口語訳
創世記1章前半のあらすじ
オリーブさん(ファシリテーター):
創造の1日から3日までの出来事です。それぞれの日になにが造られたかに注目できますね。
マスカットさん:
創世記1章の6日間の創造の順番を覚えるために図解を作りました。子どもみたいな拙い絵ですが…(笑ってください)
図を解説します。
1〜3日目、4〜6日目と、2セットに分かれており、また重ねることができます。
-
- 1日目と4日目は両方とも【天文】の話し。まず光が現れ、そして大きい光の太陽、小さい光の月や他の星が造られました。
- 2日目と5日目は両方とも地球を取り巻く【水】の話し。もう一つの共通項は上下に分かれていることです。まずは空と海に別れ、次にそれぞれの領域に住む生物の鳥と魚。この両日の順番は逆転できません。Wikipediaによれば魚のヒレは翼と呼ぶこともできるので、代表する漢字を「翼」にしました。
- 3日目と6日目は両方とも【陸】の話し。まずは動物の食物となる植物、次にそれを食べる動物です。
6日間は生物学的に漸進的になっています。言い換えると、後に創造されたものは前に創造されたものに依存します。また、範囲が外側から内側に向かっています。
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- 1日目に普遍的な光が現れ、4日目には地を照らす天体が造られました。
- 2日目の水があるから、4日目の鳥も魚が生きる空間ができました。
- 3日目の草があるから、動物が生息する場所と食物ができました。
質疑応答
質問1:神の霊が水の面を覆っていたのはなぜ?地球を守るため?[1:2]
【対象範囲】創世記1章2節
(2) 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。創世記1:2 口語訳
マスカットさん(回答者):
水が集まり、陸が現れ出たのは3日目なので、2節の段階では、地球全体が水に覆われていました。神の霊は地球全体を覆っていたと考えられます。「覆う」という言葉は非常に興味深いので説明しますね。
🟦「覆う」という単語の意味
●原文(のアルファベット表記):rahap(ラハプ)
●意味:to move, to hover, to tremble (動く、空中でとどまる/舞う、震える)
同じ単語は創世記1章2節を含め、3箇所出てきます。残りの2箇所をご紹介します:
🟦「舞う」と訳されている箇所
鷲が巣のひなを呼び覚まし、そのひなの上を舞い、翼を広げてこれを取り、羽に乗せて行くように。
申命記32章11節 聖書新改訳2017
🟦「震える」と訳されている箇所
預言者たちについて──私の心は、うちに砕かれ、私の骨はみな震える。私は酔いどれのように、ぶどう酒に負けた男のようになった。主と、主の聖なることばのために。
エレミヤ書23章9節 聖書 新改訳2017
マスカットさん:
「覆う」のイメージは、命を生み出すために覆っている感じです。めんどりが雛をかえしているようなイメージとも言えるかもしれません。
オリーブさん:
神の霊が、これから生命宿る美しい星に創造されていくこの地の水の面を寄り添うように覆っていた、みたいなイメージをもっています😊
マスカットさん:
きっとすごいダイナミックな光景だったんでしょうね!
質問2:「地は形なく、むなしく」とはどういうことですか?[1:1-2]
【対象範囲】創世記1章1-2節
(1) はじめに神は天と地とを創造された。 (2) 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。創世記1:1〜2 口語訳
ブルーベリーさん(質問者):
1節で天と地を創造した話をしますよって結論が先にあって、2節でどんなものであったかを書いている訳ですよね。そうすると、2節で「地は形なく、むなしく」なのは、作られたのが3日目だからですか?
ドリアンさん(回答者):
創世記1章1節と2節の間には相当長い期間が経っています。もっと言えば1節は神の創造の働きであり、2節は神の復興の働きです。聖書は神から人へのラブレターなので、人に直接関わらない話は省かれています。
ですから、神の霊は、神の裁きにより一度水の中に完全に沈んだ地を復興する働きを開始しました。
ブルーベリーさん:
Σ(Д゚;/)/
にわかには、信じがたい事を仰いますね💦
でも確かに、その可能性もありますねぇ...しかし、そうなると気になる、サタンの反乱は1:2の前ですか??
ドリアンさん:
そうです。
ブルーベリーさん:
そして気になる。神は全能なのにサタン達を残しているのは何故だろう。
ドリアンさん:
人に自由意思があるように、天使にも神は自由意思を与えました。ですから、人も天使も神に従うことも逆らうことも可能です。
神はサタンを既に裁いていますが、神は直接手を下しません。被造物である人にサタンを対処してもらいたいのです。
ブルーベリーさん:
なるほど、なるほど✏️
人にサタンを対処してもらいたい...か。
優しいのか厳しいのか卑怯なのか残酷なのか...神って、不思議。
ドリアンさん:
神のサタンへの対処方法に彼の知恵と正しさが現れています。これについてはこのまたそのうち触れる機会があるので、お楽しみということにしましょう。
ブルーベリーさん:
楽しみです✨
質問3:「夕となり、また朝となった。」これは、1日の始まりが夜であると言えますか?[1:5,8,13]
【対象範囲】創世記1章5, 8, 13節
ブルーベリーさん(質問者):
江戸時代の日本では、夜仕事が終わると次の日という価値観だったそうです。『夕となりまた朝となった。第○日である。』となると、どこを1日と区切るんでしょうか?
ドリアンさん(回答):
素晴らしい!そうです。夕方18時から翌日の夕方18時までが1日です。
オリーブさん(回答者):
もしくは日没から日没ですね。
ブルーベリーさん:
当たった!すごい私の予測😆🙌
だいこんさん:
質問4:陸の植物が先ですか?!進化論で言えば、海から始まり陸に到達しますよね?[1:11]
【対象範囲】創世記1章11節
神はまた言われた、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」。そのようになった。
ドリアンさん(回答者):
進化論は忘れてください。地球は人のために用意されました。陸の植物は陸の動物の食べ物として先に用意されました。前の日は後の日のための準備と覚えてください。
ブルーベリーさん:
覚えておきます📝。
質問5:話す人などいないのに、物の名前が先に付けられている不思議。誰も何も思わないのかなぁ?
【対象の御言】今日の範囲全体
ぽんかんさん:
あったあった。
主のことばによって、天は造られた。天の万象もすべて、御口のいぶきによって。
詩篇 33篇 6節
まことに、主が仰せられると、そのようになり、主が命じられると、それは堅く立つ。
詩篇 33篇 9節 聖書 新改訳2003
言葉が先で、実物が後です。
という創造の仕方なんです。
以上、神の創造の最初の3日分でした!
また明日!