雅歌8章6節の「心の印」と「腕の印」ってなに?原文を調べて分かったこと。

(1) 「印」ってジュエリーみたいなものらしい

印って?なにそれかっこいいの?

些細な点ではありますが、初めて疑問を抱いたので、聖書に対する正しい理解を持つために調べました。

結論、ネックレスに掛ける指輪のような物だそうです。へー!へー!

lexica.art

Pulpit Commentaryより抜粋

The seal is the signet ring, chotham, from a root "to impress" It was sometimes carried by a string on the breast, and would, therefore, be near the heart (see Genesis 38:18).

https://biblehub.com/songs/8-6.htm#commentary

拡大解釈説明しますと:

二つの「印」は同じ単語で、アルファベットに変換したものが「chotham」で、「印象付ける」という意味があるそうです。心の印というのは、ネックレスの飾り物はしばしば心臓に近いところにあるため、そういう表現が使われたとのこと。ただ、ブレスレットは手(手首)にはつけるけど、腕には付けないから、どんなもんだろう、謎だねってことらしいです。

(2) 印を身につけているのはソロモン王です

文脈からは、ソロモンがシュラムの女を心に置き、腕に置くということが読み取れます。新約の信者に置き換えれば、信者が信仰を示すための飾り物ではなく、主が信者たちを心に留めて担っていることになります。

それだけ主イエスは私たち一人一人を愛し、常に気にかけ、また、聖霊として今も私たちのためにとりなしてくださっていることを思い起こさせられましま。

"同じように御霊も、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、何をどう祈ったらよいか分からないのですが、御霊ご自身が、ことばにならないうめきをもって、とりなしてくださるのです。"
ローマ人への手紙 8章26節

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

雅歌8:6はイエスの予表であるソロモンが印を付けていますが、その逆のパターン、信者がつける印の聖句はいくつもあります(申命記6:8など)。またの機会に紹介させていただきます。

(3) 印を心や腕に付けることの霊的意味

詳細はまた機会あるときに追記しておきますが、印を心に置くことは神の愛を示し、腕に置くことは神の力を示していると思われます。

コンコルダンスを参考するとそれが見えてきます。

▼「心」のヘブル語原文単語のコンコルダンス(同じ単語が使われた箇所)

https://biblehub.com/hebrew/strongs_3820.htm

▼「腕」のヘブル語原文単語のコンコルダンス

https://biblehub.com/hebrew/strongs_2220.htm