第7回朗読フェア:モーセの言葉

2020年11月は人気投票3番だった人名で朗読フェアを行います。

11/15㈰ モーセ

11/22㈰ ペテロ

11/29㈰ パウロ

モーセの言葉のおすすめ箇所

❶燃える柴の奇跡で神と出会うモーセ

●出エジプト記 3章1〜6節

《背景》エジプトから逃げてきたモーセが神の山ホレブで燃える柴の奇跡を見て、神と出会うシーンです。

モーセは妻の父、ミデヤンの祭司エテロの羊の群れを飼っていたが、その群れを荒野の奥に導いて、神の山ホレブにきた。 ときに主の使は、しばの中の炎のうちに彼に現れた。彼が見ると、しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった。 モーセは言った、「行ってこの大きな見ものを見、なぜしばが燃えてしまわないかを知ろう」。 主は彼がきて見定めようとするのを見、神はしばの中から彼を呼んで、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼は「ここにいます」と言った。 神は言われた、「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその場所は聖なる地だからである」。 また言われた、「わたしは、あなたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」。モーセは神を見ることを恐れたので顔を隠した。
出エジプト記 3章1‭〜6節(口語訳)

❷神の召しに謙るモーセ

●出エジプト記 4章10~17節

《背景》エジプトから逃げてきたモーセが、神の山ホレブで神と出会い、エジプトにいるイスラエル人を救うように神から命じられた時に答えたモーセの言葉。(部分)

「モーセは主に言った、「ああ主よ、わたしは以前にも、またあなたが、しもべに語られてから後も、言葉の人ではありません。わたしは口も重く、舌も重いのです」。 主は彼に言われた、「だれが人に口を授けたのか。話せず、聞えず、また、見え、見えなくする者はだれか。主なるわたしではないか。 それゆえ行きなさい。わたしはあなたの口と共にあって、あなたの言うべきことを教えるであろう」。 モーセは言った、「ああ、主よ、どうか、ほかの適当な人をおつかわしください」。 そこで、主はモーセにむかって怒りを発して言われた、「あなたの兄弟レビびとアロンがいるではないか。わたしは彼が言葉にすぐれているのを知っている。見よ、彼はあなたに会おうとして出てきている。彼はあなたを見て心に喜ぶであろう。 あなたは彼に語って言葉をその口に授けなさい。わたしはあなたの口と共にあり、彼の口と共にあって、あなたがたのなすべきことを教え、 彼はあなたに代って民に語るであろう。彼はあなたの口となり、あなたは彼のために、神に代るであろう。 あなたはそのつえを手に執り、それをもって、しるしを行いなさい」。
出エジプト記‬ ‭4章10〜17節‬(‭口語訳‬‬)

❸パロに巍然と立ち向かうモーセ

●出エジプト記 8章10節

《背景》エジプトの王、パロがいつまで経っても、民を解放しないので、モーセが神様がする出来事を次々と伝える場面での言葉。

神様の御業は他の誰にも真似できず、決して並ぶことなど出来ないという言葉に神様への強い信頼感があると思います!そして、頑ななパロがそれを知るように、というところにも、どんな人でも神の前では御業を認めざるを得ないのだと思います。

個人的には、この聖句の背景にある様々な災厄も興味深いと思います!

モーセは言った、「仰せのとおりになって、わたしたちの神、主に並ぶもののないことを、あなたが知られますように。
出エジプト記 8章10節(口語訳)

❹エテロのコーチングを受けモーセ

●出エジプト記 18章13~24節

《背景》モーセはイスラエルの民をエジプトから率いるリーダーとして、さらに多くの人の相談事にも対応していた。しかし相談者は非常に多く、朝から晩まで列を作っていた。それをモーセの舅が見て、アドバイスをする場面。偉大なリーダーであっても謙遜に有益な意見を受け入れる姿に、真のリーダーを見たような気がする。

「あくる日モーセは座して民をさばいたが、民は朝から晩まで、モーセのまわりに立っていた。 モーセのしゅうとは、彼がすべて民にしていることを見て、言った、「あなたが民にしているこのことはなんですか。あなたひとりが座し、民はみな朝から晩まで、あなたのまわりに立っているのはなぜですか」。 モーセはしゅうとに言った、「民が神に伺おうとして、わたしの所に来るからです。 彼らは事があれば、わたしの所にきます。わたしは相互の間をさばいて、神の定めと判決を知らせるのです」。 モーセのしゅうとは彼に言った、「あなたのしていることは良くない。 あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てるであろう。このことはあなたに重過ぎるから、ひとりですることができない。 今わたしの言うことを聞きなさい。わたしはあなたに助言する。どうか神があなたと共にいますように。あなたは民のために神の前にいて、事件を神に述べなさい。 あなたは彼らに定めと判決を教え、彼らの歩むべき道と、なすべき事を彼らに知らせなさい。 また、すべての民のうちから、有能な人で、神を恐れ、誠実で不義の利を憎む人を選び、それを民の上に立てて、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長としなさい。 平素は彼らに民をさばかせ、大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ、小事件はすべて彼らにさばかせなさい。こうしてあなたを身軽にし、あなたと共に彼らに、荷を負わせなさい。 あなたが、もしこの事を行い、神もまたあなたに命じられるならば、あなたは耐えることができ、この民もまた、みな安んじてその所に帰ることができよう」。 モーセはしゅうとの言葉に従い、すべて言われたようにした。
‭‭出エジプト記‬ ‭18章13〜24節(‬口語訳‬‬)

❺神を恐れる民に語るモーセ

‭‭●出エジプト記 20章20‬節

《背景》シナイ山で神から十戒が与えられた直後、恐れる民に対して語ったモーセの言葉。

「モーセは民に言った、「恐れてはならない。神はあなたがたを試みるため、またその恐れをあなたがたの目の前において、あなたがたが罪を犯さないようにするために臨まれたのである」。‭‭

出エジプト記‬ ‭20章20節(‭口語訳‬‬)

❻神を見たいと懇願するモーセ

●出エジプト記 33章18節

《背景》個人的に好きなシーン。モーセは神を見たいと申し出たが、神は背中を見せた。神の顔をみた者はいない。背中を見たのもモーセだけ。

モーセは言った。「どうか、あなたの栄光を私に見せてください。」

出エジプト記 33章18節(口語訳)

<この下はオプション>

主は言われた。「わたし自身、わたしのあらゆる良きものをあなたの前に通らせ、主の名であなたの前に宣言する。わたしは恵もうと思う者を恵み、あわれもうと思う者をあわれむ。」また言われた。「あなたはわたしの顔を見ることはできない。人はわたしを見て、なお生きていることはできないからである。」また主は言われた。「見よ、わたしの傍らに一つの場所がある。あなたは岩の上に立て。わたしの栄光が通り過ぎるときには、わたしはあなたを岩の裂け目に入れる。わたしが通り過ぎるまで、この手であなたをおおっておく。わたしが手をのけると、あなたはわたしのうしろを見るが、わたしの顔は決して見られない。」"

出エジプト記 33章19~23節(新改訳2017)

❼民全体のために祈るモーセ

●出エジプト記‬ ‭34章5〜9‬節

《背景》もう一度、神と契約する機会(十戒)を与えられ、シナイ山に登った。神様の性質を表しているシーンと同時に、モーセが神に民全体のために祈っているシーン。

「ときに主は雲の中にあって下り、彼と共にそこに立って主の名を宣べられた。 主は彼の前を過ぎて宣べられた。「主、主、あわれみあり、恵みあり、怒ることおそく、いつくしみと、まこととの豊かなる神、 いつくしみを千代までも施し、悪と、とがと、罪とをゆるす者、しかし、罰すべき者をば決してゆるさず、父の罪を子に報い、子の子に報いて、三、四代におよぼす者」。 モーセは急ぎ地に伏して拝し、 そして言った、「ああ主よ、わたしがもし、あなたの前に恵みを得ますならば、かたくなな民ですけれども、どうか主がわたしたちのうちにあって一緒に行ってください。そしてわたしたちの悪と罪とをゆるし、わたしたちをあなたのものとしてください」。」

出エジプト記‬ ‭34章5〜9節(‭口語訳‬‬)

❽寛容的で穏やかなモーセ

●民数記‬ ‭11章24〜29‬節

《背景》モーセが民を治めるための霊を与えた70人の長老以外の人が宿営で予言し始めたときの、モーセの穏やかな態度は素晴らしいと思います。

「この時モーセは出て、主の言葉を民に告げ、民の長老たち七十人を集めて、幕屋の周囲に立たせた。 主は雲のうちにあって下り、モーセと語られ、モーセの上にある霊を、その七十人の長老たちにも分け与えられた。その霊が彼らの上にとどまった時、彼らは預言した。ただし、その後は重ねて預言しなかった。 その時ふたりの者が、宿営にとどまっていたが、ひとりの名はエルダデと言い、ひとりの名はメダデといった。彼らの上にも霊がとどまった。彼らは名をしるされた者であったが、幕屋に行かなかったので、宿営のうちで預言した。 時にひとりの若者が走ってきて、モーセに告げて言った、「エルダデとメダデとが宿営のうちで預言しています」。 若い時からモーセの従者であったヌンの子ヨシュアは答えて言った、「わが主、モーセよ、彼らをさし止めてください」。 モーセは彼に言った、「あなたは、わたしのためを思って、ねたみを起しているのか。主の民がみな預言者となり、主がその霊を彼らに与えられることは、願わしいことだ」。」

民数記‬ ‭11章24〜29‬(‭口語訳‬‬)

❾良き地を目前に遺言を残すモーセ

●申命記 32章45〜47節

《背景》良き地を目の前にして、入ることあたわず、モーセの遺言の言葉です。

モーセはこの言葉を、ことごとくイスラエルのすべての人に告げ終って、 彼らに言った、「あなたがたはわたしが、きょう、あなたがたに命じるこのすべての言葉を心におさめ、子供たちにもこの律法のすべての言葉を守り行うことを命じなければならない。 この言葉はあなたがたにとって、むなしい言葉ではない。これはあなたがたのいのちである。この言葉により、あなたがたはヨルダンを渡って行って取る地で、長く命を保つことができるであろう」。
申命記 32章45‭〜47節(口語訳)

以上。

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