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感想
絵本のようにドラマチックでビビットな言葉遣い、とても読みやすく、クスッと笑える楽しい訳本です。ただ、読みやすさを優先しているため、訳者の理解に基づく拡大解釈や追記や削除がつきものなので、深掘りしたい箇所は他の訳本と併読される、もしくは解説書を参考されることをお勧めします。一方、アンテパスさんがおっしゃるように、訳者の信仰が一番にじみ出ているとも感じました。まとめていうと、楽しい訳本です。(ジョシュア)
読み比べ
以下、三つの訳本の読み比べ、
5箇所列挙しました。
[SK] 新改訳2017
[LB] リビングバイブル改訂新版
創世記1:1
[RE] 初めに、神は天と地を創造された。[SK] はじめに神が天と地を創造された。
[LB] まだ何もなかった時、神は天と地を造りました。
創世記1:25
[RE] こうして、神は地の動物をその種類にしたがって、また家畜をその種類にしたがって、また地を這うすべてのものをその種類にしたがって造られた.そして神が見られると、それは良かった。 [SK] 神は、地の獣を種類ごとに、家畜を種類ごとに、地面を這うすべてのものを種類ごとに造られた。神はそれを良しと見られた。 [LB] 神が造った生き物は、どれも満足のいくものばかりでした。▶︎前節と重複する言葉をばっさりカットして要約している。
創世記3:4
[RE] すると、蛇は女に言った、「あなたがたら必ずしも死ぬことはありません! [SK] すると、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。 [LB] ほおー?でも、それはうそっぱちですよ。死ぬだなんて、でたらめもいいところだ。▶︎蛇がエバに語った言葉、爆笑しました。ドラマチックですね。
マタイ1:1
[RE] イエス・キリストの系図の書.彼はダビデの子であり、アブラハムの子である. [SK] アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。 [LB] これは、イエス・キリストの系図です。イエス・キリストはダビデ王の子孫、さらにさかのぼってアブラハムの子孫です。▶︎リビングバイブルは回復訳と同じく、人名の語順は原文通り、イエスが最初に来ています。イエスは新約聖書の最初と最後の名前です!あと、出だしは単純明快ですね。
黙示録21:2
[RE] わたしはまた聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように整えられて、天から出て神から下って来るのを見た。 [SK] 私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとから、天から降って来るのを見た。 [LB] また、私ヨハネは、神のもとを出て天から下って来る、聖なる都、新しいエルサレムに目を奪われました。その眺めの素晴らしさは、まるで美しく着飾った花嫁のようでした。▶︎原文にない言葉ですが、「目を奪われました」という表現、好きです。
最後に
まだ少ししか読んでないので、バランスの取れたレビューとは言えないかもしれませんが、ご参考までに。
以上。
2020年1月18日、ジョシュア