
2021/1/19の聖書部オープンチャットでの質疑応答
質問
旧約で、異邦人にも福音が伝わっていくというような記事があったような気がするんですが、どこでしたでしょうか?
答え
イスラエルの神を信仰した(もしくは敬った、用いられた)異邦人は、ヨナによって救われたニネベ人(ヨナ書)は有名ですが、それ以外にもたくさんいました。
また、異邦人がヤハウェ神を信仰するようになるとの予言もあります。
ヤハウェ神を信じた異邦人の事例
①アラム王の軍の長ナアマン
(列王記第二5:1-19)
→ツァラアト(伝染的皮膚病)を予言者エリシャを通して癒され、ヤハウェ神にだけ捧げ物を捧げると宣言しています(5:17)。
②ペルシャのキュロス王
(歴代誌第二36:22-23)
→神から直接お告げを受けて、奮い立たされて、イスラエルの民を帰還させ宮を再建させた
③シェバの女王
(列王記第二10章、歴代誌第二9章、マタイ12:42)
→南からソロモンの知恵の言葉を聞きに来た女王、裁きの時にこの時代の人を罪定めする。だからヤハウェを信じたかもしれません。
④モーセのしゅうとエテロ
今、私は、主があらゆる神々にまさって偉大であることを知りました。彼らがこの民に対して不遜にふるまったことの結末によって。」モーセのしゅうとイテロは、神への全焼のささげ物といけにえを携えて来たので、アロンとイスラエルのすべての長老たちは、モーセのしゅうととともに神の前で食事をしようとやって来た。
出エジプト記 18章11~12節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
⑤エリコの町の遊女ラハブ
ボアズの母、イエスの祖先。
⑥モアブ人ルツ
ボアズの妻となった元やもめ。イエスの祖先となった。
⑦カレブ
これは多くの方にとって意外かもしれません。カナンの地を視察して、ヨシュアと共に良い報告をした勇敢な者。年老いても強い戦士だった。ヤコブの兄であるエサウのひ孫になります。遠い親戚ではあるが、イスラエル人ではありません。
ただ、ケナズ人エフンネの子カレブと、ヌンの子ヨシュアは別である。彼らが主に従い通したからである。』
民数記 32章12節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
旧約で異邦人がヤハウェを信仰するようになることについて語られている箇所は他に、イザヤ書49:6、66:19、2章、19章、ゼカリヤ8:7-8、詩篇45:17、列王記上8:43など多数。
異邦人が神を信仰するようになるという予言
イザヤ書 49:6(口語訳)イザヤの予言
主は言われる、「あなたがわがしもべとなって、ヤコブのもろもろの部族をおこし、イスラエルのうちの残った者を帰らせることは、いとも軽い事である。わたしはあなたを、もろもろの国びとの光となして、わが救を地の果にまでいたらせよう」と。
列王記上 8:43 (口語訳)ソロモンの祈り
「あなたは、あなたのすみかである天で聞き、すべて異邦人があなたに呼び求めることをかなえさせてください。そうすれば、地のすべての民は、あなたの民イスラエルのように、あなたの名を知り、あなたを恐れ、またわたしが建てたこの宮があなたの名によって呼ばれることを知るにいたるでしょう。」
これ以外にもありますが。一部ご紹介まで。