創世記47章:ヤコブの円熟の極み、ヨセフの支配の絶頂

聖書部オープンチャット2020年10月28日分。

あらすじ

この章では、ヤコブとヨセフがかわるがわる主人公になっています。ヤコブを通して命の円熟の面、ヨセフを通して支配する面を見ることができます。

初めの10節でヤコブはパロと会い、ヤコブはパロを祝福します。

11節から27節まではヨセフが飢饉の中で食糧を分配することを通して支配を広げていきます。
28節からはまたヤコブ。ヤコブはヨセフに、自分の墓はエジプトではなく父祖たちと一緒のところにして欲しいと頼みます。

質疑応答

【質問】ルカさん
📖創世記47:2そしてその兄弟のうちの五人を連れて行って、パロに会わせた。
⬆5人って誰なんでしょうか?
【回答さん】ナタンさん
聖書には書いてありませんね。普通に考えたら、上から5人かもしれませんね。
ヤコブの長男ルベン、次男はシメオン、三男レビ、四男ユダ、五男イサカル。

質問②

【質問】ルカさん
📖創世記47:6エジプトの地はあなたの前にある。地の最も良い所にあなたの父と兄弟たちとを住ませなさい。ゴセンの地に彼らを住ませなさい。もしあなたが彼らのうちに有能な者があるのを知っているなら、その者にわたしの家畜をつかさどらせなさい」。
⬆『有能な者に私の家畜をつかさどらせなさい』これは、エジプトの放牧大臣になって欲しいという事ですか??
それとも単にパロの家の家畜を任せたいという事ですか?
【回答】ナタンさん
単にパロの家の家畜を任せたいということです。
【回答】イサクさん

私はリフォーム業を営んでいますが、長く付き合いのあるお客様から、「あんたのところでこういう修繕も頼めるかな?」と相談うけることがあります。もちろん「おまかせください!」といいます😅

餅は餅屋というところ。その道のプロに任せればお客様も安心すると思います。ヤコブの一族は家畜を扱う仕事のプロですから、ヤコブの一族にファラオの家畜を預けることが最善と判断したのだろうと感じました😄

質問③

【質問】ルカさん
📖創世記47:7そこでヨセフは父ヤコブを導いてパロの前に立たせた。ヤコブはパロを祝福した。
⬆📖47:6で、有能な者がいるかどうか尋ねたかと思うのですが、突然ヤコブをパロの前に立たせ祝福するとか…場面がガラッと変わり過ぎてて状況が分からないです💦💦

【回答】ナタンさん

ここはヤコブの円熟の最も強力なしるしです。それは彼が人を祝福することです。エジプトに到着した後、ヤコブが行った最初のことは、パロを祝福したことです。パロは地上での最高の人物でしたが、ヤコブの祝福する手の下にありました。ヘブル人への手紙7章7節によれば、「小さな者が大きな者によって祝福される」のです。ですから、ヤコブがパロを祝福したという事実は、彼がパロより大いなる者であったことの証拠です。

質問④

【質問】ルカさん
📖47:17彼らはヨセフの所へ家畜をひいてきたので、ヨセフは馬と羊の群れと牛の群れ及びろばと引き替えで、食物を彼らにわたした。こうして彼はその年、すべての家畜と引き替えた食物で彼らを養った。
⬆家畜も食物だと思うのですけど…肉も大事だし乳も出るだろうし…。食物って、お米か麦ですかね?
【回答】ナタンさん
人々が食物の供給のために払わなければならなかった第二の項目は、彼らの家畜でした。家畜はわたしたちの生活の手段を表徴します。ヨセフの兄弟たちは彼らのロバのことを心配しており、ヨセフがある口実を見つけてそれらを取らないかと心配しました。もしあなたは自分の自動車のことをとても気にかけていて、それが盗まれることを恐れるなら、あなたの自動車はあなたのロバです。博士号を持つ人たちには、学位が彼らのロバです。他の人には、地位が彼らのロバです。

質問⑤

【質問】ルカさん
📖47:21そしてヨセフはエジプトの国境のこの端からかの端まで民を奴隷とした。
⬆この頃の奴隷とは、主従関係というだけなのでしょうか?
それとも人は食物がなく死にそうだと感じた時、現代でも同じように生きながらえる為に自分を売るだろうか…?きっと売ってしまうんだろうな…。
この飢饉は神が望んだことなんでしょうか…??
【回答】ナタンさん
奴隷は奴隷です。生きるも死ぬも主人次第というぐらいの奴隷です。奴隷に自由はありません。主人がすべてです。主人の満足のための存在です。人権もへったくれもありません。ですが、主人は奴隷を愛さなければなりません。
この飢餓は神が望んだことかどうかは分かりませんが、ヨセフはキリストの予表です。主が要求される最後の項目はわたしたち自身であり、それはわたしたちの存在のあらゆる面を含んでいます。主イエスはあなたのあらゆる部分を要求されるでしょう。あなたの耳は彼によって要求されたでしょうか?そうであれば、あなたはキリスト以外の何ものにも聞き入らないでしょう。あなたの唇は要求されたでしょうか?そうであれば、それは今までと異なって用いられるでしょう。あなたの全存在は主イエスによって要求されたでしょうか?
【感想】イサクさん

質問④と⑤について思うこと。

戦後の食料難のとき、食べ物と引き換えに着物を売りに行った話を思い出しました。食べていくため、生きていくために何が売れるか、自分の持つ価値のあるものはなにか、それが家畜であり、そしてさらに自分自身だったのだろうね。そして、ヨセフ政権はそれらを買い取ってその代わりに生きていけるように食料を与え養うようにして、国民を守るということだったんだね。結果当時のエジプトと国民、そしてヤコブの一族は飢饉から守られたんだね。

質問⑥

【質問】ルカさん

📖47:26ヨセフはエジプトの田地について、収穫の五分の一をパロに納めることをおきてとしたが、それは今日に及んでいる。ただし祭司の田地だけはパロのものとならなかった。
⬆今日って、今現在でもですか?作物の代金を払い終わったら、田地と自分達は開放されるのかな?
【回答】ナタンさん
今日は、創世記がモーセによって書かれた時ですから、BC1400〜1250年ぐらいの話ですね。払い終わることはありません。なぜなら、エジプトのすべての土地はパロのものですから。彼らはパロの土地を借りて耕す小作人であり、納める収穫物は賃料です。
【回答】イサクさん
税率が収穫の20%というふうに考えるとわかりやすいかも。

質問⑦

【質問】ルカさん
📖47:30わたしが先祖たちと共に眠るときには、わたしをエジプトから運び出して先祖たちの墓に葬ってください」。ヨセフは言った、「あなたの言われたようにいたします」。
⬆やはり、お墓は同じ所が良いのですかね?文化でしょうか?
いや、待って…アブラハムは妻サラと畑の周囲ごと買った場所にお墓を作っていましたね。イサクは……何処かに運ばれたような気もするけど…?
ヤコブ(イスラエル)は、何処に埋葬して欲しいのでしょうか?🤔
【回答】ナタンさん
ヤコブはヨセフに、自分をエジプトにではなく、良き地に葬るよう命じました。彼はエジプトで多くを得ましたが、心はその場所にありませんでした。彼の心は良き地にありました。ですから、彼はヨセフに、自分を良き地に、父祖たちが葬られたマクペラの洞穴に葬るよう命じました。それは、彼が良き地を受け継ぐためでした。ヤコブはこのようにヨセフに命じることによって、彼が神の約束を信じる信仰を持っていたことを示しました。彼は神によって約束された良き地がある日、彼の子孫の分け前、嗣業となることを信じたのです。