
2020年10月26日の通読の範囲です。
創世記45章のあらすじ
創世記第45章はヨセフの物語の中でも感動的な場面です。
これまでは、かつては自分を追い詰めた兄弟達に正体を隠して接してきましたが、ここですべてを明らかにします。ヨセフには兄弟達を恨む気持ちは全くなく、むしろすべて神の主権のもとでなされたこと、神はヨセフをエジプトで高い地位につかせられたことを語り、そしてみんなで父ヤコブと共に、飢饉の中でも食糧豊富なエジプトに下ってくるように促します。
ヨセフの兄弟達はそれに従い、父を連れに帰ります。
ヤコブはヨセフが生きていたという知らせをきき、エジプトに下ることに決めます。
創世記45章の本文
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創世記45章の質疑応答
特別に注がない限り、全て口語訳聖書からの引用です。
質問①「神に用いられたい」感覚とは?
【質問さん】
📖45:5しかしわたしをここに売ったのを嘆くことも、悔むこともいりません。神は命を救うために、あなたがたよりさきにわたしをつかわされたのです。
📖45:7 神は、あなたがたのすえを地に残すため、また大いなる救をもってあなたがたの命を助けるために、わたしをあなたがたよりさきにつかわされたのです。
⬆️たまに、神に祈る時の言葉として、『自分を使って下さい』という事を耳にします。とても嫌だったんだけど、この部分については結果が得られて良かったと思います。
みなさんは『用いて下さい』って言葉を初めて聞いた時、どう感じましたか?
【回答さん】
十字架を負うとは、あなたが行う力を持っていることを、自分を抑えて行わないことを意味します。あなたはあなたの願いを果たすのに必要なあらゆることを行う資格があり、力があるのですが、そうすることを抑えます。このような人が最も強い人です。もっとも強い人とは何かを行うことができる人ではなく、行う力を持っていることを行わないでいられる人です。この自己を否むことが、神の王国を導入し、王国の生活を実現する唯一の道です。
「つかわされる」という言葉は、「使わされる」ではなくて、「遣わされる」つまり「派遣される」という意味です。
さらに語句の説明をすると、ここでの「られる」というような表現は受け身形として使用されているのではなく、神が「される」というような尊敬語として使用されています。
言い換えれば、神が「遣わしてくださったのです」というふうになります。
質問②エジプトのゴセンはどこですか?
【質問さん】
📖45:10あなたはゴセンの地に住み、あなたも、あなたの子らも、孫たちも、羊も牛も、その他のものもみな、わたしの近くにおらせます。
⬆ゴセンとは、どの辺りでしょうか?
【回答さん】
ヤコブの時代から出エジプトまで、イスラエル人が居住した下エジプトの一地方で、居住と牧畜に適していました。ラメセスの地とも言われる。正確な場所は不明だが、およそファクスよりサフト・エル・ヘンネまでとされています。
【イジプトとシナイ半島の地図】
【ゴセンの地図】
質問③パロはヤコブ家をどうかしようとしたのか?
【質問さん】
📖45:16 時に、「ヨセフの兄弟たちがきた」と言ううわさがパロの家に聞えたので、パロとその家来たちとは喜んだ。
📖45:20 家財に心を引かれてはなりません。エジプト全国の良い物は、あなたがたのものだからです』」。
⬆喜んでくれるのは、嬉しい😄
だけど、「我々の民族と同化しよう」とかいう話も創世記の別の箇所(シェケムの話し)にあったから、どんな喜びなのか気になります。良い物はあなたがたの物っていうのも、単純に喜んでいいのか…?
【回答さん】
ヨセフの兄弟たちは、エジプトの地の最上の分け前を享受しました。これは、千年期でユダヤ人が地の最上のものを享受することの予表です。ゼカリヤ書14:16〜19によれば、エジプト人と他の諸国民は、エルサレムで主にささげ物をささげることが要求されるでしょう。もしある国民が主へのささげ物をもってエルサレムに上ることを拒むなら、彼らの地に雨は降らないでしょう。
質問④車ってどんな車?馬車ですか?
【質問さん】
📖イスラエルの子らはそのようにした。ヨセフはパロの命に従って彼らに車を与え、また途中の食料をも与えた。
⬆車って、創世記で初めてかな?
新共同訳で馬車となってました。
エジプトはラクダのイメージですし、ヤギと羊はいたと思うけど馬がいたのですね??
【回答さん】
戦車もありました。
"そこでファラオは戦車を整え、自分でその軍勢を率い、選り抜きの戦車六百、そしてエジプトの全戦車を、それぞれに補佐官をつけて率いて行った。"
出エジプト記14章6~7節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
映画「十戒」でも、エジプトの戦車など、馬に引かせてましたね!
少し時代は違いますが…
イメージ図は、こちら
以上です。