
2020/10/29【創世記48:1-22】
あらすじ
創世記第48章の要約です。
いよいよヤコブの死期が近づいてきます。ヨセフはマナセ、エフライムをともなってヤコブに会います。ヤコブはヨセフに、神から語られたことを告げます。
そしてヤコブは兄のマナセではなく、弟のエフライムの頭に右手を置いて祝福します。ヤコブの目は弱っていましたが、洞察力は衰えておらず、あえてそうしたのでした。
ヤコブは続けてヨセフを祝福します。ヤコブは、ヨセフに、神が共にいてくださり、再び父祖たちの地に戻してくださること、ヨセフのほかの兄弟たちの二倍の分け前を与えることを語ります。(アンテパスさん)
質問①:ヤコブがヨセフの子を自分の子にした理由は?
📖48:5エジプトにいるあなたの所にわたしが来る前に、エジプトの国で生れたあなたのふたりの子はいまわたしの子とします。すなわちエフライムとマナセとはルベンとシメオンと同じようにわたしの子とします。
⬆長男マナセと次男エフライム。なぜエフライムが先に来ているのでしょう?
また『わたしの子とします』と言われた場合、養子になる?のだから系図はヤコブに付く事になりませんか?
そもそもヤコブの子とする理由は何ですか?🤔
【回答】ナタンさん
①これは長子の権と関係があります。ルベンの不品行により、長子の権はヨセフに移りました。長子の権は長子の特別な分け前です。古代のユダヤ人の間では、この分け前は通常、地の二倍の分け前でした。全体としての聖書によれば、長子の権は地の二倍の分け前、王職、祭司職を含みます。祭司職は人々を神にもたらし、王職は神を人々にもたらします。ヨセフは地の二倍の分け前を受けたのですが、それは直接ヨセフにではなく、ヨセフの子マナセとエフライムを通してでした。
【返信】ルカさん
ルベンの不品行って、創世記 35:22『父のそばめビルハのところへ行って、これと寝た。イスラエルはこれを聞いた。 』
これですか?その場合、次男シメオン、三男レビ、四男ユダ…の順に与えられるのではないのですか?
ヨセフは地の2倍の分け前を受けたのは、創世記48章の前までにエジプトで受けたものですか?それがマナセとエフライムを通してって、なぜ分かるのでしょう??
質問②
📖48:6ただし彼らの後にあなたに生れた子らはあなたのものとなります。しかし、その嗣業はその兄弟の名で呼ばれるでしょう。
⬆嗣業とは何ですか?
また、『その兄弟の名で呼ばれる』というのは、ルベンとシメオンの名前という事ですか?🙄
【回答】ナタンさん
彼らとはエフライムとマナセです。彼らの後にヨセフに生まれた子供たちはヤコブの子ではなく、ヨセフの子です。しかしながら、その子たちの嗣業(相続地)は、エフライムとマナセ(の名がついている土地)ということです。
質問③
📖48:15-16そしてヨセフを祝福して言った、 「わが先祖アブラハムとイサクの仕えた神、 生れてからきょうまでわたしを養われた神、 すべての災からわたしをあがなわれたみ使よ、 この子供たちを祝福してください。 またわが名と先祖アブラハムとイサクの名とが、 彼らによって唱えられますように、 また彼らが地の上にふえひろがりますように」。
⬆『子どもたちを祝福してください』というのは、ヨセフとその子供を含めてですよね?
でも亡くなる前にヨセフを祝福してるから、長子の権はヨセフに…という事ですよね。
【回答】ナタンはん
子どもたちとは、ヨセフの二人の子マナセとエフライムのことです。
質問④
📖48:20こうして彼はこの日、彼らを祝福して言った、 「あなたを指して、イスラエルは、 人を祝福して言うであろう、 『神があなたをエフライムのごとく、 またマナセのごとくにせられるように』」。 このように、彼はエフライムをマナセの先に立てた。
⬆『あなたを指して』とは、誰のことですか?
『イスラエルは、 人を祝福して言うであろう』とは、どういう事ですか??12部族の話なのかな??
【回答】ナタンさん
後のイスラエルの歴史においてエフライム族は強大になりました。イスラエルが二つの王国に分裂していた時代、北王国全体がしばしばエフライムと呼ばれたほどです。
質問⑤
📖48:22なおわたしは一つの分を兄弟よりも多くあなたに与える。これはわたしがつるぎと弓とを持ってアモリびとの手から取ったものである」。
⬆アモリびとの話が分かりません。どういう事ですか?
【回答】ナタンさん
分け前と訳されたヘブライ語はシケムという言葉によく似ています。シケムは後にヨセフが埋葬され、ヨセフの部族の土地となった場所の一つです。これは創世記34章のシケムでの出来事について述べているのかも知れません。